チック症の子どもを助けるために親ができること

チック症の子どもを助けるために親ができること

チックは

突発的で、不規則な、体の一部の速い動きや発声を繰返す状態が一定期間継続する障害
として定義されています。

 

症状には、繰り返し鼻にさわったり、目を上下左右に動かしたり、髪の毛を引っ張ったり払ったりすることなどの、一見奇妙に思える癖が伴うこともあります。

 

音声チックは無意識の咳払いや鼻をすすること、怒鳴ること、口笛やののしること、言葉や文章を繰り返すことなどが含まれています。

 

子ども自身がほとんど制御することのできない身体上の障害です。

 

⇒ チック症の症状についてはこちら

 

ですから、「そんなことをするのはやめなさい」とか「そんな声を出さないで」と言うだけでは対処できないこの障害を子どもが抱えてしまった場合、親自身にも相当のストレスがかかることになります。

 

当人や、家族にとってもっと効果的なチック症の対処法があるのでしょうか?

 

 

親の心構え

 

確かに、チック症の子どもは親からの支えを切実に必要としています。そして、その支えを実際に感じなければなりません。

 

これを達成するために大切なのは、できれば両親がひとつのチームとして働くことです。片方の親が全部の荷を負うべきではありません。

 

一方の親が荷を負いたがらない様子に気づいた子どもは、自分の病状のことで自分を責めるようになるかもしれません。

 

チックは無意識に起こるものですが、両親は子どもの生活に積極的にかかわることによって、この事実をはっきりと確認することができます。とはいっても、そうするのは必ずしも簡単ではありません。

 

 

時々親は、(特に父親)子どもにあらわれている症状に幾分戸惑いを感じるかもしれません。

 

子どもをどこかに連れて出かけていても、その子がチックを起こすと、人々は振り返って子どもに視線をぶつけてくるかもしれません。

 

そんなとき、親は人々に怒りを感じ、それからこれはどうにもならないことなのだと思い、結局は子どもにその怒りの矛先を向けてしまうということがあるかもしれません。

 

このことからはっきり言えることですが、親にとってて最大の難題となるのは、チック症に対する自分たちの見方であるといえるでしょう。

 

 

ときどき、正直に考えてみることができるかもしれません。「わたしはチック症のために子どもが感じる気まずさよりも、自分の感じる気まずさのほうを心配しているだろうか」と。

 

正直に考えたときに、自分の心のなかにきまり悪さのような意識がもし、あるとするなら、それは全く捨て去る必要があるものです。

 

親であるあなたの気まずさは、子どもが闘っている気まずさに比べれば取るに足りないはずなのです。

 

一方、母親が一般に避けなければならない別の点があります。夫やほかの子供たちをないがしろにしてその子だけに没頭するという極端です。

 

バランスをとってだれも無視されないようにする必要があります。それに、親にもやはり自分たちのための時間が必要です。

 

 

⇒ チック症の子どもへの対応の仕方はこちら

 

子どもに教えるべきこと

 

チックの症状の種類や程度も人によって異なりますが、一般的に、チックがあっても行儀の善し悪しを子どもに教えることはできるということが知られています。

 

ですからきちんと子どもを教えることを、差し控えないようにしましょう。たとえば、まず、行動には結果が伴うことを教えることができます。

 

チック症の子どもは、自分の衝動的な行動には結果が伴うことを学ばなければなりません。

 

日々の暮らしのなかで、それを取り上げ質問を用いてこの点を教えることができます。例えば、「この食べ物を冷蔵庫にしまわないとどうなると思う?」と質問します。

 

子どもが「かびが生えるとか、腐る」と答えるなら、そのあと、そうならないためにはどんな行動を取るべきかを子どもに決めさせます。

 

 

「冷蔵庫にしまわなくちゃ」という結論に到達するかもしれません。こうしたことを様々な状況で繰り返して行なうなら、子どもは衝動的に行動する前に考えるよう訓練されてゆきます。

 

ほかにも、制限を設けるという方法があります。

 

子どもの振る舞いが子ども自身や他の人に害を及ぼす可能性がある時には、この点は特に大切になってきます。

 

たとえば、熱いストーブに触れたいという衝動に駆られる子供には、ストーブに近寄ってはいけないと伝えることができます。

 

また怒りを爆発させる傾向のある子どもには、怒りが治まるまで一人きりになるように教えることができます。適切な行動をとったときと、不適切な行動の違いをはっきりさせることがとても大切になってきます。

 

もちろんただ単に、子どもが無意識のうちにチック症特有の症状を示すという理由で子どもを叱責するのは間違いです。

 

チックを除き去るのは不可能だとしても、この疾患に付き物の行儀の悪さを克服することを目指して、親は子どもにしつけを施すことができます。

 

誤解されがちな症状を伴うこの障害に対処するよう子どもを援助するのは簡単なことではありません。

 

でも、あたたかく、力強く寄り添ってくれる親の愛情はたしかに子どもにとって最大の支えとなるに違いありません。


⇒ 自分でできるチック症改善術はこちら

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