トゥレット症候群ガイド

トゥレット症候群ガイド

トゥレット症候群は、チックの症状が慢性化するとともに複合的になったものを言います。

 

そこでまずは、チックとは何か?チック症の説明から始めます。

 

チック症とは、自分の意思とは関係なく目をぎゅっとつむってしまったり瞬きをしたり、頭を振る、咳払い、奇声を上げたりしてしまうもので、誤解を招きやすいものです。

 

また、見分けるのは難しいんですけど、単なる癖とは違うので注意深く観察し、適切な判断を下しましょう。

 

チック症の症状

 

もう少し詳しくチック症の症状を見ていきましょう。チック症には、運動性チックと音声チックがあり、さらにそれらは単純性と複雑性に分かれます。

 

運動性チック

 

単純性運動チック:首を振る・頭を振る・顔をしかめる・瞬きをする・目をぎゅっとつむる、等

 

複雑性運動チック:飛び跳ねる・自分をたたく、等

 

また、チック症には暴力的な行為をすることなどもあります。

 

音声チック

 

単純性音声チック:咳払い・鼻をすする・唸る、等

 

複雑性音声チック:特定の言葉を繰り返し言う・会話の途中で汚い・卑猥な言葉を言ってしまう(汚言症)、相手が言った言葉を繰り返す、等

 

厄介なのは汚言症ですね。会話の途中で、脈絡関係なく凄く自然な形で「ばか」とか「死ね」という言葉を発してしまうため、社会生活において非常に不利な状況になってしまいます。

 

どのようなときに見られるの?

 

チックの症状は、リラックスしているときや緊張が高まっているときのほか、その症状の注意を受けると一時的に我慢できることはあるものの逆に悪化して出やすくなったり、興奮しているときにも出ます。

 

一方、何かに集中しているときであったり、寝ているときにはあまりチックの症状は見られません。

 

また、家庭環境が変わった時や学校が始まった時など、変化のあるタイミングでチックの症状が悪化することもあります。

 

トゥレット症候群の症状

 

いろいろな運動性チックと音声チック(1つ以上)の両方の症状がみられ、その症状が1年以上続いているものをトゥレット症候群と言います。

 

ちなみに、1年以内に治まるようなチックを一過性チック、1年以上どちらかのチックが出るものを慢性チックと呼び、両方とも基本的に思春期を過ぎれば自然と改善していくことが多いです。

 

ただ、トゥレット症候群の場合はそのまま症状が続く、ということもあります。

 

なお、トゥレット症候群ですが、発症率は1万人に4-5人程度で、男の子のほうが女の子よりも発生しやすいのが特徴です。

 

また、運動性チックと音声チックですが、それぞれ平均して7歳、11歳の時にその症状がみられるとのこと。ちなみに、発症年齢は18才以下とされています。

 

トゥレット症候群の合併症

 

トゥレット症候群では、チックの症状以外の物も併発しやすいと言われています。主に、下記のようなものです。

 

・ADHD(注意欠如・多動症)

 

トゥレット症候群の約50%以上が併発していると言われています。

 

なお、症状としては、じっと座っていられない、どうしても順番を待てない、不注意なミスをしてしまうといったものがあります。

 

・LD(学習障害)

 

⇒ 学習障害についてまとめたページはこちら

 

・強迫性障害

 

強迫性障害は、例えばガス栓が閉まっているか何度も確認したり、冷蔵庫が開いていないか何度も確認する、などの症状です。

 

ダメだとわかっていても、どうしても頭に浮かんだ行動をとりたくなったり、イメージが消えないといったことがおきます。

 

なお、強迫性障害はトゥレット症候群の約30%が併発していると言われています。

 

・うつ病

 

トゥレット症候群の原因は?

 

脳の神経伝達物質(ドーパミンなど)が正常に伝達できていない・異常がある、遺伝が関係しているといった説があるものの、その原因はいまだによくわかっていません。

 

母親のせい・本人のせいではありません

 

チックを持ってしまったのは母親のせいだ、愛情をあまりかけてあげなかったから、育て方が悪かったからといった見方をする方もいますが、それは間違いです。

 

原因は上でも書きました通り、ドーパミンなど神経伝達物質が正常に伝達できていないといったものが原因なので、気にしないでください。

 

自分を責めてイライラしたりふさぎ込んでしまうほうが、よっぽど子供に悪影響ですよ。

 

また、本人のせいでもないので、批判するようなことは絶対に厳禁です。

 

トゥレット症候群の治療方法

 

チックでは、一過性のことが多く、基本的に薬は利用しません。

 

薬物治療

 

ただし、症状が悪化している・重い場合には薬物治療も利用されます。使う薬としては、以下のようなものがあるのでご確認ください。

 

・ハロペリドール(抗ドーパミン作用の強いもの)

 

・ピモジド

 

・リスペリドン

 

・選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)

 

ただ、薬には副作用(筋肉の硬直や眠気など)等もあるので、医師と相談して慎重に使いたいところです。

 

行動療法

 

チックとは別の行動をとり、改善させる治療法です。

 

漢方薬

 

漢方薬を治療に使う場合もあります。クスリでの治療を避けたい人などが、利用しているようですね。

 

副作用が完全にないというわけではありませんが、比較的安心して服用することができると言えるでしょう。

 

また、ストレスの軽減であったり、筋肉のケイレンを抑える作用があるものが利用されています。

 

ストレスケアをする

 

適度なストレスは必要だと言われていますが、あまりにもたまりすぎると心&体のバランスを崩してしまいます。

 

それは、チック症の悪化にもつながることなんですよ。

 

実際、チックの症状はリラックスしているときに出やすい、と言われていますからね。なので、ストレスのケアをして症状を軽減していくことも大切だと言えるんです。

 

ストレスのケアの方法としては、ストレスの原因を解消したり遠ざける、別の方法でストレスを発散してストレスの原因とうまく付き合う方法があります。

 

ただそういった対処をしてもストレスをケアしきれない、そもそもストレス解消の余裕がないときもあるでしょう。

 

そういった時は、補助的にストレスケア用のサプリを使うのもありです。

 

ストレスケア用のサプリにもいろいろとありますが、おすすめはリラクミンシリーズ。日本人の胃腸に合わせて作られているので、安心して使用することができます。

 

⇒ ストレスケア用のサプリについてはこちら

 

周りが受け入れて過ごしやす環境を整えてあげることが大切

 

チックは意識的に出しているものではないので、繰り返し注意しても改善しませんし、むしろストレスを与えて悪化してしまう恐れがあります。

 

対処法としては、チック・トゥレットがどういったものなのかをしっかり理解するとともに、本人がすごしやすいような環境を作ってあげることです。

 

そのためには、家族間はもちろん周りの友達や親に対して理解を求めたり、幼稚園や小学校の先生と連携することが重要と言えます。


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